幼児のおやつの必要性~やってはいけない!おやつ7つの習慣

幼児のおやつの必要性についてのお話です。幼児におやつは必要と言われますが、あげ方を間違えるとごはんを食べなくなったり、虫歯の原因になったり、かえって良くないという場合もあります。幼児のおやつの必要性とやってはいけないおやつの習慣を知って、正しい方法で子供とのおやつタイムを楽しく健康的なものにしましょう!

1、幼児のおやつの必要性~おやつはどうして必要なの?

我が家の3歳と5歳になる息子は、お休みの日には「今日のおやつは、なあに~?」と3時のおやつをとても楽しみにしています。朝のうちから、「今日のおやつは○○がいい!」などとリクエストされることもあり、なるべくそのリクエストに応えたり「今日は、○○にしようと思っていたんだけどどうかな?」とこちらからも提案して子供の希望に沿ったおやつを用意するようにしています。

このように、幼児のおやつは一つの楽しみでもありますが、今回の記事を読んでくれているあなたは、もしかしたら「おやつは絶対に必要なのかな?」「おやつを食べさせるとご飯を食べなくなる。」「お昼寝や外出などの関係で決まった時間におやつを食べさせることが難しい。」などといった、おやつの必要性に対する疑問や悩みをお持ちなのではないでしょうか?

今回は、そんな疑問を解決できるように、幼児のおやつの必要性と習慣についてお話します。

幼児の成長に必要なエネルギーは、大人の2倍!!

まずは、幼児のおやつの必要性についての基本的なお話をしますね。幼児は、成長のためにたくさんのエネルギーやたんぱく質などの栄養素が必要になります。体重1㎏あたりに必要なエネルギーやたんぱく質は、大人の2倍以上にもなります。

これは、すごいですね。子供の成長には、たくさんの栄養が必要なのです!

幼児は一度にたくさん食べられない

子供の消化機能は、まだ発達段階です。胃袋も小さいし、食べ物を消化する力も未熟なのです。朝・昼・晩の3回の食事だけでは、成長に必要な量を食べることができません。そのため、3回の食事だけでは足りない分の栄養を補う必要性があります。これが、「おやつは4度目の食事」と言われる理由です。

食事と食事の間隔が長いとお腹が空いてしまう

特にお昼ごはんと晩ごはんの感覚が長くなってしまうことが多いと思います。お昼は12時で晩ごはんが6時の場合、6時間も空いてしまいますね。6時間も空いていると大人もお腹が空きますが、食べる量が少ない子供の場合もっとお腹が空いてしまうのではないでしょうか。晩ごはん前に子供に「おなかがすいた~!!え~ん(;O;)」とぐずられることはありませんか?そして、親も耐え切れずに晩ごはん前におやつをあげてしまい、ごはんを食べられなくなってしまったり・・・。

おやつの必要性は、こんなことを避けるためにもあります。決してこのように晩ごはんの直前におやつをあげないで下さいね。おやつは、決まった時間にあげることが大切です。

おやつの時間が休息と喜びの時間に!

おやつの必要性として、心の栄養にもなるという点があります。特に3歳をすぎた子供にとってのおやつは、”楽しみ”という意味合いが大きくなります。

絶えず動き回って遊んでいる幼児にとって、おやつの時間は休息時間にもなります。そして、心をリフレッシュして再び元気に遊びまわります。そしてなんといってもおやつの時間は、お母さんやお友達とのふれあいの場になります。「美味しい☆」といった嬉しい気持ち、楽しい気持ちをお母さんやお友達と共有することで心も満たされるのです。

不足しがちな栄養素を補う

3度の食事だけでは、カルシウムや鉄分などが不足しやすいと言われています。果物を食べる量も日本人は欧米諸国と比べると少ないようです。果物には、ビタミンやミネラルが豊富なので足りない栄養を補ってくれます。カルシウムなら小魚や乳製品、鉄分はプルーンやレーズンといったものをおやつに食べると、これらの不足しがちな栄養素を補うことができますよ。

2、おやつの疑問

おやつは絶対に必要なの?

絶対に必要ということはありません。おやつの必要性には、個人差もあります。ごはんをたくさん食べることができて、おやつを食べなくても次のごはんまでにお腹がすいたりせず、特におやつを欲しがらない場合には必要はないでしょう。発育に問題がないかという視点も大切です。身長や体重の増え方に問題がなく、3回の食事だけで足りているようなら心配はいらないでしょう。

おやつを食べさせるとご飯を食べなくなる。どうしたらいい?

こういった場合は、おやつの量と時間を考えることが大切ですね。まずは時間ですが、おやつはごはんの2時間前までに食べさせるようにすると、ごはんの時間にはお腹が空いてしっかり食べられるのではないでしょうか。

それでもごはんが食べられないのであれば、おやつの量が多いのかもしれませんね。おやつの量を少し減らしてみましょう。

おかわりをせがまれてついつい食べ過ぎてしまう。あげないとぐずるしどうしたらいい?

子供の大好きなおやつは、おかわりをたくさんして食べ過ぎてしまうことが良くありますね。我が家でもよくおかわりをせがまれますが、数は決めて、これで終わりを貫きます。お母さんの態度が毅然としていると、子供も「もっと~!!」とぐずることはありません。(時々ぐずられることもありますが・・・)これで終わりと言ったらこれで終わり!そこでお母さんの気持ちが揺らいであげてしまうと、ぐずればもらえると子供も学習してあとが大変です。(私も何度もこのような経験をしました・・・)

おかわりを見越して、始めに与える量を少し少なめにしてあげることもあります。子供は、おかわりできるということも嬉しいようですからね。本当に1個ずつしかないものは、「これは、1個ずつだよ。おかわりはないから味わって食べてね~」などと、いただきますの時に声をかけておくことも秘訣です。

お昼寝や外出などの関係で決まった時間におやつを食べさせることが難しい。

基本的には、ごはんやおやつの時間を考慮したうえで外出時間などの一日のスケジュールを決めることが大切です。小さい頃から規則正しい生活を身につけることは大切なことですからね。買い物などの個人的な用事であればいくらでも調整できるので、午前中に用事を済ませてしまう、午後のおやつまでの間かおやつを食べてからお買い物に行くなど、時間を調整しましょう。

ただ、自分で時間を調整できない用事であれば、ごはんやおやつの量の調整など臨機応変な対応が必要になりますね。例えば、午後に外出して4時に帰宅、それからいつも通りにおやつを食べさせるとご飯が食べられなくなってしまいます。そういう場合は、おやつの量を少なくするか、思い切っておやつはなしにして夜ごはんを早めにすると良いです。おやつなしだとどうしてもお腹が空くのであれば、おやつにはおにぎりなどの栄養のある軽食にしておけば、夜ごはんをいつもより少なめにしても栄養的には問題ありませんね。

お昼寝は、早寝早起きで規則正しくして、お昼ごはんも早めに済ませればおやつの時間には響かなくなりますが、なかなかそうもいかないですよね。年齢が上がるにしたがってお昼寝の時の寝つきも悪くなって、寝る時間が遅くなってしまうことも多々あります。お昼寝の時間が遅くなってしまった場合にも、3時には起こすようにすればおやつにも問題ありませんし、夜もしっかり眠れるでしょう。3時以降のお昼寝は、夜の寝つきにも影響するので避けたいものです。

まだおっぱいを飲んでいておっぱいで満たされている。おやつは必要?

まだおっぱいを飲んでいて、特におやつを欲しがらなかったり、おっぱいで十分に満たされている様子であればおやつの必要性はそんなにありません。おやつは、離乳が完了するころから、栄養を補うといった点で重要になってきます。

3、やってはいけない!おやつ7つの習慣

ここでは、幼児の健康に悪影響を及ぼす、おやつに関する習慣をご紹介します。次のことが習慣になっている場合は、要注意ですよ!

1、おやつを子供が欲しがるときに欲しがるままにあげる。

2、常にお菓子を持ち歩くき、ぐずった時にお菓子でごまかす。

3、時間を決めずに、ながら食べをしている。
→時間を決めずにダラダラ食べたり、あめやガムなどが常に口に入った状態は、虫歯の原因になります。

4、牛乳や清涼飲料水、ジュースを水代わりに飲ませている。

5、テーブルに常にお菓子を置いている。
→見えるところにお菓子があると食べたくなってしまいますよね・・・

6、お手伝いをしたご褒美にお菓子を与える。
→お手伝いは、ご褒美のためにやるものではありませんね。

7、夜食を食べさせている。(夜食=夕食後2時間以上経ってから寝る前までに食べること)
→睡眠の質が悪くなるし、朝ごはんがしっかり食べられなくなる場合があります。

4、正しい習慣で楽しく健康的におやつを食べよう!我が家の例

健康的なおやつの習慣は、3食+おやつを規則正しく食べることです。3度の食事に影響しないような、おやつの内容や量にすることも大切です。

私の子供は保育園に通っていますので、お休みの日もできるだけ保育園の日と同じように食事とおやつの時間を決めています。

1~2歳の頃

うちの長男が1~2歳の頃は、朝起きてすぐにご飯を欲しがるので大変でした。朝食は6時半頃、9時半におやつ、昼食は11時~11時半頃、12時~お昼寝、2時半~3時におやつ、5時に晩ごはん、7時~7時半に就寝といった感じでした。

昼食が遅くなるとお昼ご飯を食べる前に少し眠ってしまい、でもお腹が空いてるからかすぐに起きてその後はお昼寝できなくて、また4時とか5時といった微妙な時間に眠ってしまい、夜の就寝時間が遅くなってしまうといった悪循環に陥ってしまうので、この規則正しい睡眠と食事の時間を守るのに必死でした(笑)

3~5歳

3歳を過ぎて、昼食後にお昼寝をさせようとしてもなかなか眠れず1時半頃にやっと眠り、起きるのが3時半ごろになることが増えました。そこからおやつを食べると4時近くなり、そうすると5時には当然お腹はすきませんね。おやつは、子供も楽しみにしているので食べさせないわけにはいかず・・・おやつが遅くなった時は、量を多少減らし、夜ごはんの時間も5時半~6時頃に少しずらしました。

お昼寝の寝つきは、徐々に遅くなったので5歳になる今では、おうちではほとんどお昼寝をしていません。その分、食事とおやつの時間は規則正しく、晩ごはんも5時には食べさせ、7時ごろには布団に入って早めに就寝します。

このように、子供の成長と個性に合わせて、臨機応変に対応しながら、規則正しい食事とおやつの習慣を子供に身に付けてあげて下さいね。

まとめ

幼児のおやつの必要性は、成長のためにたくさんのエネルギーや栄養素が必要で、でもまだ一度にたくさん食べられない。そのため、3回の食事だけでは、成長に必要な量を食べることができないというところにあります。そして、食事と食事の間隔があく、昼食と夕食の間の3時ごろにおやつを食べることが望ましいのです。

3歳を過ぎた幼児にとってのおやつは、心の栄養源になります。お母さんやお友達と楽しく食べるおやつは、子供の心を豊かにしてくれます。

やってはいけない!おやつ7つの習慣で、あなたには当てはまることはありませんでしたか?3食+おやつを規則正しく食べることが健康的に楽しくおやつを食べるための基本です。もし当てはまることがあったら、その習慣をできるだけ改善してみて下さいね(*^^*)一度ついてしまった習慣を改善することは、始めは難しいかもしれません。でも、幼児のうちなら悪い習慣をすぐに改善することができるでしょう。手遅れになる前に・・・

幼児の時に身に付けた習慣は、大人になってからも影響するでしょうから、健康的で正しい食習慣を子供たちに身に付けてあげたいですよね。

こちらも参考にして下さいね。「子供(幼児~中高生)のおやつ☆カロリーと砂糖の目安量、健康を守る選び方。