赤ちゃんはなぜ夜泣きするの?理由は月齢によって違うのです。

赤ちゃんの夜泣きで悩んでいるママ必見!赤ちゃんはなぜ夜泣きをするのでしょう?その理由は月齢によっても違うのです。夜泣きの理由を知ると冷静に対処できる心の余裕も作れます。夜泣きだと思ったら、実はただの寝言(泣き)だったということも?すぐに抱っこしないで、少し様子を見ても良い場合もあるんです。

1、赤ちゃんは、なぜ夜泣きをするの?

さくら
赤ちゃんが夜泣きをする理由は、様々です。まず第一にレム睡眠(浅い眠り)との関係による生理的なものがあります。

睡眠は、一定した状態が続いているのではなくて、レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)を繰り返しています。浅い眠りと深い眠りを1サイクルとすると、赤ちゃんの睡眠のサイクルは新生児で40~50分と短いのです。睡眠のサイクルは成長と共に長くなって、5歳ごろになってやっと大人と同じ90分サイクルに近づきます。

赤ちゃんは睡眠のサイクルが短いうえに、大人よりも眠りが浅いのが特徴です。そのために、ちょっとのことで目を覚ましやすいのです。

さらに、まだ赤ちゃんは眠るのが上手ではありません。浅い眠りになった時に次の深い眠りへの切り替えがうまくできずに起きてしまうことが良くあります。赤ちゃんが夜中に起きてしまうのは、ごくごく自然なことなんです。

眠たいのになかなか上手く眠ることができずにしばらく泣いている赤ちゃん。いわゆる寝ぐずりと言われていますが、”眠たいなら寝ればいいのに~・・・”と母親ながらに思ってしまうこともありますが、そんな時は”まだ上手く眠れないんだね~”と優しく受け止めてあげて下さい。

1時間ごとにちょくちょく起きてしまう赤ちゃん。睡眠の生理的なサイクルが短いためによるものだったのですね!泣くのはおっぱいのサインと思っていた私は、息子が赤ちゃんの時に夜中に泣くたびにおっぱいをあげていましたが、そんなに泣くたびにおっぱいをあげる必要もなかったようですね。

赤ちゃんの睡眠のサイクル

新生児:40~50分

生後3ヶ月頃50~60分

2歳:75分

5歳:90分

次に、月齢別になぜ赤ちゃんが夜泣きをするのか、その理由を詳しくみていきます!

2、生後3~4ヶ月までの夜泣きの理由

1日は24時間サイクルですが、人間の体内時計は25時間と地球のサイクルより1時間長いのです。当然赤ちゃんの体内時計も25時間です。

生まれて間もない赤ちゃんは、まだ体内時計が動いていません。そのため、昼夜の区別なく数時間おきに寝たり起きたりを繰り返します。

生後1~2ヶ月になるとこの体内時計が働きだすので、昼間目覚めている時間が長くなり、夜間の睡眠時間も長くなってきます。しかし、まだ体内時間を地球時間の24時間サイクルに同調させることができていません。

そのため、寝る・起きるのサイクルが徐々に遅くなっていくフリーランという現象が起こります。この現象によって、夜中に目が覚めてしまうことがあり、”夜泣き”とされてしまいます。

この時期の夜泣きの理由は、赤ちゃんの体内時計がまだ24時間サイクルに同調できていないためのものです。赤ちゃんが地球時間に体内時計を合わせようと練習している最中なので優しく見守ってあげましょう。

さらに、赤ちゃんの体内時計を24時間サイクルに同調できるように対応することも大切です。

3~4ヶ月までの夜泣きの対策

・赤ちゃんの夜泣きにイライラせず、冷静に対応する。
・朝の太陽の光を浴びさせて体内時計をリセット!
・朝昼は明るくにぎやかに過ごす
・夜は暗く静かにする。

まずは、赤ちゃんの夜泣きに対応するときにイライラしないことです。イライラは、赤ちゃんにも伝わって、赤ちゃんが不安になってさらに泣いてしまうという悪循環に。

生後1ヶ月を過ぎた赤ちゃんは、光を頼りに体内時計を地球時間の24時間に同調させていきます。そのためには、朝日を浴びること、日中は明るくにぎやかに過ごすこと、夜は暗く静かに過ごすことが大切です。

赤ちゃんを大人の生活に合わせて、夕方以降も蛍光灯で明るい室内でいつまでも過ごさせていると、いつが夜でいつが昼かがわからなくなってしまいます。赤ちゃんが寝た後もいつまでも明るい部屋に寝せておくのも良くありません。

夜になってもいつまでも明るい部屋で過ごしていると、赤ちゃんの体内時計がうまく機能せず、体や脳の中が混乱状態になってしまいます。日中も不機嫌だったり、3歳ごろまで夜泣きが続いたり、ひどいと小児の不眠症につながることもあるようです。

やってはいけないこと

・夕方以降になっても赤ちゃんを明るい部屋で過ごさせること。
・日中、赤ちゃんが眠っているからと部屋のカーテンを閉めて暗くしてしまうこと。
・夜間赤ちゃんが起きたからと、電気をつけること。夜間の授乳やおむつ替えは、暗めの間接照明にしましょう。
・外出が少なく日当たりの悪い部屋に一日中いる
・テレビや携帯電話を使いながらの寝かしつけ

3、生後3~4ヶ月以降の夜泣きの理由

生後3~4ヶ月をすぎると朝起きる時間と夜寝る時間が大体決まってきます。生後1ヶ月以降に上記の対策をしっかりしていれば、体内時計も24時間サイクルに整ってきていると思います。

ではなぜ、生後3~4ヶ月以降の赤ちゃんが夜泣きをするのでしょうか。

授乳

当たり前の話ですが、赤ちゃんはまだまだ夜中にも授乳が必要です。夜泣きの理由の1つは、お腹が空いておっぱいを飲みたいから。

私が通っていた桶谷式母乳育児相談室では、卒乳まで夜中でも3時間おきの授乳を進めているくらいです。

赤ちゃんも賢いので、夜中でも泣けばいつでも授乳してくれたという経験が続くと夜中にちょっと目を覚ましただけでおっぱいを飲みたがって泣くこともあります。

私もそうでしたがおっぱいを飲ませないと寝ないというのは、結構大変です。おっぱいは決まった時間で切り上げて、寝かしつけは抱っこか添い寝でできるようにすれば、夜泣きの時も楽になります。

赤ちゃんの寝言

実は赤ちゃんも寝言を言うんです!寝言と言っても赤ちゃんはまだしゃべれませんので泣くんです。これを”寝言泣き”とある本では読んでいました。

第1章 赤ちゃんはなぜ夜泣きをするの?でもお話しましたが、赤ちゃんの眠りは浅く、サイクルも短いので約1時間毎に眠りの浅いレム睡眠になります。

レム睡眠の時に大人も寝言を言ったり、寝返りを打ったりします。赤ちゃんも一緒でレム睡眠の時に寝言のように泣くことがあるんです

毎日同じ時間に泣く、40~60分ごとに決まって泣くといった場合は、このレム睡眠との関係と考えられます。これが、夜泣きのもう一つの理由です。

単なる赤ちゃんの寝言なのに、そのたびになぜ赤ちゃんが泣いているのか「おっぱいかな?」「おむつかな?」などと心配して、抱っこしたりしてると赤ちゃんを無理やり起こしているのと同じこと。

授乳から1時間程度しか時間が経っていないようだったら、赤ちゃんの寝言泣きかもしれません。そーっとしておいた方が赤ちゃんが泣き止むかもしれません。2~3分赤ちゃんの様子を見守ってみて下さい。

その他に考えられる理由

なぜ赤ちゃんが泣いているのか、その理由を状況に応じて考えてみる必要もあります。赤ちゃんの眠りを妨げる原因が他にもあるかもしれません。次のこともチェックしてみて下さい。

・部屋や布団の温度
・おむつと衣類(窮屈、しわ、着せすぎ)
・姿勢
・かゆみや痛み

夜泣き対策

第一は、昼夜のリズムをつけることです。夜中に夜泣きで起こされたからと、日中に1日中家で過ごし、ママも眠っていると赤ちゃんも一緒に寝てしまって、また夜眠れずに夜泣きしてしまうという悪循環に!

睡眠不足で辛くても少しの辛抱です。朝の早起きと日中の散歩など活動的に過ごすことが、赤ちゃんの夜泣き対策にも大切なことです。睡眠不足のママも朝は少し頑張って早めに起きて、午前中は活動して、お昼寝の時間に赤ちゃんと一緒に寝るなど規則正しい生活を心がけましょう。

ちょっとの期間大変でも、赤ちゃんが夜早く寝ての夜泣きもしなくなれば、子育てはぐっと楽になりますよ。

赤ちゃんを早く寝かしつけるポイントは、「赤ちゃんの寝かしつけ、理想の時間と5つの対策~遅いとこんな影響が!」をご覧ください。

4、生後7ヶ月頃からは、寝かしつけの習慣も夜泣きの原因に

人見知りや後追いが始まる生後7ヶ月頃からは、寝かしつけの習慣も夜泣きの原因になる場合があります。

今現在、赤ちゃんをどんな方法で寝かしつけていますか?

先にお話したように赤ちゃんは、眠りのサイクルが短くこのころの赤ちゃんでも約60分毎に生理的に目覚めてしまうことがあります。その時にいつもしてもらっている寝かしつけの方法を求めて泣くことがあります。

おっぱいで寝かしつけしていたら、夜間でも頻回におっぱいを飲みたがるようになります。抱っこでゆすって寝かしつけしていたら、夜中に目が覚めた時も同じように抱っこでゆすってほしいと赤ちゃんがせがむようになります。

これではママの負担が大きすぎますね。

今現在の寝かしつけの方法を続けていくこと、夜中に同じようにすることが負担に感じているのであれば、一度寝かしつけの方法について考えてみると良いでしょう。

さくら
私は、添い寝で赤ちゃんを寝かしつけることができるようになってから、すごく楽になりました。赤ちゃんが夜中に目を覚ましても必ず横にママがいるので、赤ちゃんも安心してそのまま眠っていられるのでしょう。夜泣きもほとんどなく、夜間に起きることが少なくなりました!

寝かしつけの変え方、添い寝については、「赤ちゃんの昼寝のポイント☆寝かしつけ方は変えられる!理想は添い寝♪」をご覧ください。

まとめ

赤ちゃんの眠りは、思っていた以上に浅いんですね。眠りのサイクルも短いので夜中に何度も起きてしまうのは、ある程度は仕方のないことなのですね。

赤ちゃんは、なぜ夜泣きをするのか。その理由を月齢ごとにまとめます。

~生後1ヶ月:昼夜の区別がついていない

~生後3~4ヶ月:夜間の睡眠時間は長くなってくるが、体内時計がまだ24時間サイクルに同調できていない。

生後3~4ヶ月以降:授乳のため、眠りが浅くなった時の寝言泣き

生後7か月以降:寝かしつけの習慣によるもの(眠りが浅くなった時にいつもの寝かしつけの方法を求めて泣く。)

生後3~4ヶ月までは、夜泣きは生理的なものと捉えて覚悟して臨みましょう。

生後1ヶ月を過ぎて3~4ヶ月までは、体内リズムを整えることが重要になります。昼夜のリズムを整えた生活を心がけましょう!

生まれた直後からママが無意識のうちにしている寝かしつけの習慣が生後7ヶ月以降の夜泣きの原因となることがあるので、できるだけママの負担の少ない方法で寝かしつけをするようにしておくと後から楽になりますよ(*^^)v

赤ちゃんの夜泣きが続くと、ママも睡眠不足で辛いですよね。私も抱っこしても何しても泣き止まない赤ちゃんを1時間も2時間も抱っこしていたことがあり、その時期は本当に辛かったです。でもその時期は長くは続きませんでした。今ではとっても懐かしく思えます。

赤ちゃんの夜泣きが少しでも解消されますように。

参考文献:子どもの睡眠 眠りは脳と心の栄養 神山淳 著、0歳からのネンネトレーニング 赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド 清水悦子、小児生理学 へるす出版

こちらの記事も参考にして下さい。「赤ちゃんの寝かしつけ、おすすめ動画~ママの子守唄が一番!