２０１８年、コンビニスムージーの成分を検証しました。その結果、意外に糖質量が多く、食物繊維が少ないスムージーが多いということがわかりました。ダイエット目的で飲むのにおすすめできないものが多いです。そのなかで、飲むならこれという商品とスムージー選びのポイントと注意点もご紹介します。
１、ダイエットにコンビニスムージーはおすすめできない？飲むならこれ！
コンビニスムージーは、ダイエットにおすすめできる？できない？
コンビニで売られているスムージーは、手軽に飲めるしおいしいですよね。スムージーダイエットが話題になり、多くの有名人も取り入れ、痩せたとの体験談を聞くとスムージーを飲めば健康に良さそうだし、ダイエットにもいいのね！と思ってしまいがちですが、ダイエットはそんなに単純で簡単なものではありません。スムージーなら、どのようなものでも良いというわけでもないのです。
そこで、手軽に買うことができるコンビニスムージーは、ダイエットに向いているのか成分を検証してみました。今回は、ローソンとセブンイレブンの各社のブランドのグリーンスムージーを検証します。
結論から言いますとコンビニスムージーは、ダイエットにおすすめできません。
なぜなら、コンビニスムージーは飲みやすさを考えて糖質を多めにしているからです。糖質の多いものは、ダイエットには不向きです。これは、健康食コーディネーターとして糖質制限ダイエットについても学んだ私が断言いたします！
ダイエットには、糖質の制限が必要
糖質制限ダイエットって聞いたことありますか？これは、主に一定以上の肥満の方や糖尿病の方に推奨されているダイエット方法ですが、肥満や糖尿病の原因となっている糖質を制限することで肥満や糖尿病を改善するというダイエット法です。糖質が多めの飲み物がダイエットに向いてるとは、考えられないですよね。
この糖質制限ダイエットの考え方では、一定以上の肥満の方(４４歳以下の女性でBMI２２以上)が太りすぎの改善のためには、糖質を１日６０g以下に抑えるのが効果的と言われています。健康を考えて体重を維持する糖質量の目安は、１日１２０gです。
すでに肥満体型で本気で痩せたい方の場合は、１食あたりの糖質を２０g程度にする必要がありますね。コンビニスムージーでは、糖質が２０～３０ｇも入っているのです。糖質が３０gも入っているスムージーを食事代わりに飲んだとしても痩せられそうにないですね・・・。
コンビニスムージー飲むならこれ！
コンビニスムージーは、上記でお話したように糖質が高め。でも、その中でも比較的糖質やカロリーが抑えられていて、食物繊維も多めに含まれているスムージーがあります！
ローソンの「ナチュラルローソン グリーンスムージーOff＆Plus」です。
ダイエットには食物繊維を多くとることも大切です。食物繊維のダイエット効果については後程お伝えします。
では、次の章でコンビニスムージーの商品比較をしますので、ご覧ください。
２、コンビニスムージーの商品比較
セブンイレブン
こちらは、セブンイレブンのグリーンスムージーです。カロリー７７kcal、糖質量17.3ｇ、食物繊維2.6～4.3gです。
実際に飲んでみた感想
結構さらっとしていて普通のジュースと変わらないような飲み心地。中を見てみるとオレンジや白っぽい野菜粒のようなものが見えるので、食物繊維は確かに入っているようですが、飲んだ感じではあまりわかりません。スムージーというよりジュース？といった感じです。
香りは、オレンジジュースのような香り。味は、結構甘くて後味に野菜の青臭さがかすかに残ります。野菜の青臭さが苦手な方にはちょっと不向きなような気がします。
飲んだ後の満腹感は、あまり感じませんでした。一食置き換えダイエットとしては物足りない感じですね。
カゴメ 野菜生活１００ グリーンスムージー(セブンイレブンで売っていました。)
こちらは、カゴメの野菜生活１００のグリーンスムージーです。１本３３０mlで他の商品と比べると量が多いです。カロリー135kcal、糖質31.1g、食物繊維3.4gです。
実際に飲んでみた感想
キウイっぽいさわやかな香りが特徴です。トロッとしているけど、とても滑らかで、野菜や果物の粒々感は感じません。ジュースを飲んでいるのと同じような感覚で飲めます。甘さも程よくて、クセがなく、青臭さもありませんでした。味や香りは、はなまるです。
量があるので、満腹感も結構ありました。
ローソン
ナチュラルローソン グリーンスムージー
カロリー ８９kcal、糖質19.2g、食物繊維 2.6gです。
実際に飲んでみた感想
フルーツミックスジュースといった感じの良い香りがします。トロッとしていて、見た目にもキウイの種が残っており、飲んだ時に食物繊維やキウイの粒々感を感じます。
味もフルーツの風味が強くて、ほんのりとした甘みがあってまろやか。野菜の青臭さや苦みは全く感じないのでとても飲みやすいです。満腹感はそれほどありませんが、程よい飲みごたえのスムージーです。
ナチュラルローソン グリーンスムージー One Day
カロリー 110kcal、糖質 22.6ｇ、食物繊維 2.8gです。
実際に飲んでみた感想
こちらのグリーンスムージーOneDayは、１日分の野菜(３５０g)を使用し、ケールなど１１種の野菜をたっぷり使って野菜をしっかりと感じられる味わいがポイントです。
野菜をたっぷり使っているだけあって、野菜の風味が強くて、ちょっと苦みもありますね。「美味しい。」とは言えませんが、バナナとキウイなどフルーツの味わいも感じられ、ほんのりと甘みもあります。
甘いジュースが苦手で、野菜をしっかりと味わいたいという方におすすめです。ドロッとしていて、飲みごたえもあり、満腹感もありますよ。これだけ野菜の風味があるのに、食物繊維の量が次に紹介するOff＆Plusの半分以下でカロリーと糖質が高いというのが残念なところですね。
ナチュラルローソン グリーンスムージー Off＆Plus
カロリー 39kcal、糖質18.4g、食物繊維 6.4gです。
この商品に含まれているエリスリトールという成分は、果物や醤油・味噌などの発酵食品に含まれている天然の糖アルコールです。カロリーがほとんどなく、砂糖の６０～７０％の甘味があり、体にほとんど吸収されないので血糖値を上昇させない安全な甘味料と言われています。糖質制限でも良く使われている成分です。この商品には、エリスリトールが入っているから美味しくても低カロリー低糖質を実現できているのですね。
実際に飲んでみた感想
このグリーンスムージーは、トロッとした飲み心地です。キウイの種のシャリシャリ感や野菜の粒々感も残っていて、まさにスムージーといった感じ。りんごやキウイの良い香りがします。
甘さも程よくて、でも野菜の青臭さは感じないのでとっても飲みやすいです。
食物繊維が他と比べて２倍以上入っているからか、満腹感もありますよ。ただし、食物繊維が多いので飲み過ぎるとお腹が緩くなることもあるので、飲み過ぎないようにしましょう。
コンビニスムージーを比較した結果
コンビニスムージー飲むなら、ローソンの「ナチュラルローソン グリーンスムージーOff＆Plus」がおすすめです！
糖質量だけで言えば、セブンイレブンのグリーンスムージーが一番少ないのですが、その次に糖質が少ないのがローソンのグリーンスムージーOff＆Plusです。セブンのグリーンスムージーの糖質量が17.3g、ローソンのグリーンスムージーOff＆Plusの糖質量は18.4g、ちょっとだけ多いというくらいでそれほど変わりません。
決め手は、食物繊維の量です。食物繊維の1日の推奨量が19gです。ローソンのグリーンスムージーOff＆Plusに含まれている食物繊維は、6.4ｇですから、1日の約1/3の食物繊維がこれ一本で摂れてしまうのが魅力です。
食物繊維は、ダイエットやデットクスに効果があるんですよ。
３、ダイエット効果と意外な落とし穴。スムージー選びの注意点
食物繊維が血糖値の上昇を抑えてくれる
お伝えしたように、コンビニのスムージーは糖質量が多いのでダイエットにはおすすめできません。でも、他の野菜ジュースを飲むよりは断然おすすめなんです。それは、スムージーには食物繊維が含まれているからです。ジュースには、食物繊維は含まれていません。
食物繊維が入っていないジュースを飲むと、ジュースに含まれている糖が体内に吸収しやすくて、血糖値が急激に上がってしまいます。血糖値の上昇は、肥満を招きますし病気にもなりやすい。急激な血糖値の上昇は、血糖値を下げるためにインスリンが大量に放出されて、今度は血糖値が下がりすぎてしまいます。こうなるとイライラしたり、甘いものが欲しくなってしまって、また食べてしまうといった悪循環でダイエットどころではありませんね。
急な血糖値の上昇を防ぐ作用があるのが食物繊維です。食物繊維が含まれているスムージーだったら、血糖値の上昇も穏やかになるので、このような悪循環を防ぐことができます。コンビニのスムージーを飲むならなるべく食物繊維が多いものを選ぶようにしましょう。ということで、これが、コンビニスムージーで飲むなら「ローソンのグリーンスムージーOff＆Plus」がおすすめという理由です。
食物繊維の効果
・血糖値の急な上昇を抑える。
・食べ過ぎ予防
・便秘解消
・腸内環境を整える
・デトックス効果
・LDL(悪玉)コレステロールの上昇を抑える。
食物繊維にも水溶性と不溶性があって、それぞれで作用が違うのですが、大まかにいいとこのような効果があります。食物繊維を摂ることは、糖の吸収を穏やかにして、お腹もキレイに、食べ過ぎ予防もできるのでダイエット中も積極的に摂りたい成分ですね。デットクス効果があるのも嬉しいところです。
コンビニスムージーに野菜の酵素は入ってるの？
スムージーは、生野菜や果物の酵素がそのまま摂れるというところが魅力のひとつですね。では、コンビニのスムージーでは、野菜や果物の酵素はとれるのでしょうか？
私の疑問
ローソンのグリーンスムージーを製造しているスジャータめいらくのお客様相談室に問合せしてみました。
ということで、やはりフレッシュな手作りグリーンスムージーと違って、コンビニスムージーでは野菜や果物の生きた酵素は、摂れないということです。やっぱりそうですよね～。
熱処理されているので、ビタミンCも破壊されてしまい摂れません。
ダイエットや美容、健康を考えてスムージーを飲むなら、やっぱり生の野菜や果物を使ったフレッシュなスムージーを飲むことをおすすめします。
スムージーを選ぶ時の注意
コンビニやスーパーなどで売られている市販のスムージーには、砂糖やぶどう糖果糖液糖といった成分が添加されていることがあります。これは、体内に吸収されやすく急激な血糖の上昇を招きます。肥満や糖尿病などの病気の原因になりますので、ダイエットや健康を考えて飲むのであれば絶対に避けるべきです。
糖分が添加されたスムージーは、確かに甘くて美味しいです。美味しさだけを追求して飲むのであれば良いのですが、ダイエットや健康のためにグリーンスムージーを飲むのであれば、砂糖やぶどう糖果糖液糖が入っていないものを選びましょう。多くの清涼飲料水や食品にも入っているものなので、グリーンスムージーに限らず飲み物や食品を買う時には必ず食品表示を確認するようにしましょう。
コンビニスムージーは、コストが高い
今回おすすめしたローソンの「グリーンスムージーOff＆Plus」は、1本200ml、198円です。高い！フレッシュな手作りスムージーでも、このぐらいのコストかもう少し安く作れそうです。それでいて栄養価も高くなるので、断然手作りのスムージーがおすすめです。
ただ、手作りスムージーは、材料を買って、切って、ミキサーに入れて、ミキサーを洗うという工程が面倒という方も多いと思います。そんな方には粉末スムージーがおすすめですよ。商品によってはコンビニスムージーと変わらないぐらいの値段になってしまうものもありますが、比較的安価な商品もたくさんありますよ！
スムージーダイエットをするなら、忙しい朝は手軽な粉末スムージー、お休みや余裕がある時はフレッシュな手作りスムージー、外出先で飲みたくなった時にコンビニスムージーを利用するといった方法がおすすめです。あくまでもコンビニスムージーは補助的にと考えると良いでしょう。
また、今までコンビニで洋菓子などの甘いものをおやつに買って食べていたという方は、それをグリーンスムージーにするといった選択をするようにすると、我慢を最小限にしてダイエットに励むことができますよ。
冷たいスムージーは、体を冷やしてしまう
冷たいスムージーを飲むと敵面に体を冷やしてしまいます。体が冷えると代謝が悪くなるのでダイエットには良くありません。ダイエットには、体を温めて代謝をあげることも大切です。なるべく冷たいままのスムージーは、控えた方が良いかもしれませんね。飲むなら常温程度が好ましいです。
気をつけよう！コンビニスムージーの意外な落とし穴
・糖質が高い！
・熱処理されているのでビタミンCや生きた酵素が摂れない。
・糖分が添加されているものもある。
・コストが高い。
・冷たいスムージーは、体を冷やして代謝が低下
まとめ
コンビニのスムージーは、糖質が高くてダイエットにはおすすめできません。それでいて、熱処理されているのでビタミンCも生きた酵素も摂ることができません。スムージーの魅力は、生野菜と果物から摂れる生きた酵素やビタミン・ミネラルなどの栄養素がまるごと摂れるというところです。やっぱりフレッシュなスムージーが一番ですね。
コンビニスムージーの魅力は、手軽に飲めるところ。普通のジュースと違って食物繊維が入っているので、ジュースを飲むならスムージーを選んだ方が、良いといった程度で、ダイエット効果を期待して飲むのはやめましょう。ちょっと野菜不足だな～という時に、食物繊維を補うために飲む程度なら良いでしょう。あくまでも補助的にです。
選ぶときには、糖質が少なくて食物繊維の多い商品を選ぶようにしましょう。おすすめは、ローソンの「ナチュラルローソン グリーンスムージーOff＆Plus」です。
砂糖やぶどう糖果糖液糖が添加されているものは、選ばないようにしましょうね。
コストも高めなので、スムージーダイエットを習慣的に行いたいと考えるなら、粉末スムージーの方が安価で続けやすいですよ。そして、スムージーを冷たいまま飲むと、体が冷えて代謝が低下してしまいます。ダイエットには、冷たいスムージーは控えた方が良いでしょう。
冷えについては、「お腹冷えていませんか？内臓の冷えは老化の原因！」を参考にして下さい。冷えと代謝についても書いています。
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