赤ちゃんの寝かしつけ、理想の時間と5つの対策~遅いとこんな影響が!

赤ちゃんの寝かしつけの時間は、何時ごろが理想?遅いけど大丈夫?健康的な生活を送るためには、赤ちゃんの頃から早寝早起きの習慣をつけることが大切です。では、実際には何時頃に寝かしつければ良いのか、遅いとどんな影響があるのか具体的に紹介します。早寝のための5つの対策を知って、赤ちゃんを健康的に育てましょう!

1、赤ちゃんの理想の寝かしつけ時間

さくら
睡眠には個人差が大きいのですが、赤ちゃんの頃からできるだけ早寝早起きの習慣をつけてあげることが大切です。

睡眠時間は個人差が大きい

まず第一に、睡眠時間には個人差が大きいということを頭に入れておいてくださいね。大人でも少なくとも8時間は寝ないとダメなロングスリーパーと4時間も寝れば十分というショートスリーパーがいます。子供も大人同様に個人差があって、1歳6ヶ月でも昼寝を必要としなくなり、昼寝をしなくても日中は元気に活動できる子もいるそうです。

兄弟でも全然違う!

同じ兄弟でも全然違うことがあります。我が家の息子二人もそれぞれタイプが違います。長男は、2歳半頃までは昼寝をしっかりして夜も7時就寝の早寝でした。次男は、赤ちゃんの頃はお兄ちゃんよりもよく眠る子でしたが2歳半には昼寝をしなくなりました。(保育園ではしています。)

この二人の年齢の差は2歳ですが、同じように家でお昼寝をしないで過ごし、一緒に布団に入っても先に眠りにつくのは大抵兄の方で、弟くんはちょっと寝つきが悪く寝るのが遅いことが多いのです。

兄はたくさん寝るタイプ、弟は睡眠時間が少なめでも大丈夫なタイプなのかなと思っています。でも、寝る時間が遅いと成長への影響が心配なので早く寝かせる努力はしていますよ。どんな子でもやっぱり早寝早起きは、大切ですからね。

赤ちゃんの頃から早寝の習慣をつけましょう!

現代の日本では、寝る時間が遅い傾向があって、1歳未満の乳児でも夜9時以降に就寝している赤ちゃんが増えているそうです。ただ、これには心身に対する影響を懸念されていて、赤ちゃんの頃から遅寝の習慣を続けていると体内リズムが狂ってしまいます。

赤ちゃんの時期は、基本的な習慣を身に着ける大切な時期ですので、ぜひとも早く寝かしつける努力をして早寝の習慣を身に着けさせてあげて下さい。

赤ちゃんの頃から早寝の習慣がついていると、小学生になってから寝る時間が遅いために睡眠不足で集中力が続かずに困るといったことも減ってくるのではないでしょうか。

先に述べたように睡眠には個人差があるので絶対にこの時間に寝かさなきゃと思う必要はありませんが、少しでも早い時間に布団に入って寝かしつけるようにしましょう。

理想の寝かしつけ時間

1歳半まで:7時

1歳半~3歳:7時から7時半

4~5歳:8時までに

早寝早起きの習慣のあるドイツの3歳以下の子供の就寝時間は夜7時です。その他の国でも夜7時台に寝かせている国があります。それに比べて日本の子供の寝る時間は遅い傾向・・・子供の健康のためにも早寝の習慣をつけてあげたいですね。

理想は、この”理想の寝かしつけ時間”の30分程前に布団に入って、ママと子供のふれあいタイムを作ります。まだおっぱいを飲んでいる赤ちゃんだったらおっぱいを飲んで、絵本を読んだりお話したり、たっぷり触れ合ってからこの理想の寝かしつけ時間を目安に部屋の明かりを消しましょう。

すぐに眠らなかったとしても、部屋を暗くしていると、メラトニンという眠気を起こすホルモンが分泌されてきますので、だんだんと眠くなって眠ってしまいます。部屋を明るくしているとメラトニンというホルモンの分泌が抑制されてしまうので、赤ちゃんが眠そうでなくても部屋を暗くしてみましょう。

働いているママでも

働いていてどうしても帰宅時間が遅く、寝かしつける時間が遅くなってしまうというママも多いのではないかと思います。できるだけ帰宅後は、赤ちゃんのお世話を優先にして、早めに寝かしつけるようにしましょう。意識して行動すれば必ずできますよ(*^^*)

赤ちゃんが早く寝ると、ママもゆったりと残った家事に専念したり、自分の時間も持てますよ。私も長男が1歳の時、保育園に預けて仕事をしていましたが、時短を使わせてもらって4時には帰宅できたので5時には赤ちゃんと一緒に夕食、6時前にはお風呂、6時半ごろには授乳タイム&寝かしつけで7時には長男は就寝。子供が眠ってから、夕食の片付けなどの家事をしていました。

子供が小さいうちは、時短を使って時間に余裕を持つことも子育てでは大切だと思います。どうしても時短も使えなくて帰りが遅いという方は、次のことをやってみて下さいね。

帰りが遅くても子供を早く寝かしつけるためにできること

・夕食の準備は朝か前の晩のうちにしておく。(子供が早く寝れば、夜でも作る時間ができます。)
・休日などに作り置きして冷凍しておく。(帰宅後は温めるだけか簡単な調理ですぐに食べれる!)
・買い物は休日又はネットショッピングなどの配達を利用(私はらでぃっしゅぼーやの定期配達&イトーヨーカドーのネットショッピングを利用していました。注文は、仕事の休憩時間に。)
・片付けなどの赤ちゃんが寝てからでもできる家事は後回し
・赤ちゃんのお世話を優先的に

2、寝る時間が遅いとこんな影響が!

さくら
寝る時間が遅いと子供の成長や心身に悪影響を及ぼします。どんな影響があるのか、具体的に見てみましょう。

人間の身体は、眠っている間に成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは、体の成長に欠かせないホルモンですね。骨を伸ばし、筋肉を増やしたり、子供の成長には欠かせません。さらに眠っている間に脳が体の点検をしたり、脳が休んだりしますが、これは脳の成長に大切なこと。

寝る時間が遅くて睡眠が不足していると体の成長や脳の成長の働きが十分に行われません。

遅寝で睡眠が不足するとストレスが溜まり、ストレスに立ち向かうのに必要なステロイドホルモンが分泌し続けて肥満を招く原因になります。

遅寝による心身への影響

・睡眠不足になる
・心身の成長を妨げる
・疲れやすくなる
・食欲低下
・集中力低下
・昼間ぼーっとしてしまう
・日中の運動量が低下
・イライラ感
・攻撃性が増強する
・肥満(朝の欠食、夜食など食習慣が不健全化)
・メラトニンの分泌減少(老化促進・ガン化促進・性的早熟など)

3、寝るのが遅い赤ちゃん。どうすれば早く寝てくれる?

早起きすることから始めよう!

人間の体内時計は25時間で、赤ちゃんも同様です。放っておくと1日24時間の周期とだんだんずれていき、夜更かし朝寝坊となってしまいます。この25時間の体内時計をリセットして、1日24時間の周期に正すのは朝早起きして朝日を浴びることです。

7時までには起こすようにして、朝はカーテンを開けて朝日を取り込みましょう!

昼間は外に出て活動的に過ごしましょう!

できれば午前中のうちに赤ちゃんと一緒に外に出て、お散歩をしましょう!

太陽の光を浴びることで、夜に睡眠を促すメラトニンの分泌が増加して睡眠の質が良くなります。体内時計も同調して、規則正しい毎日を送れるようになります。

はいはいができるようになった赤ちゃんなら、公園のはらっぱの上ではいはいさせてあげましょう!たっぷりと体を動かして遊んだ後は、心地よい疲労感でお昼寝もスムーズに☆夜も早めに眠れるようになります。

お昼寝は3時ごろまでに

日本睡眠学会理事で医学博士の神山潤先生による調査では、午後3時半を過ぎてもお昼寝が続いていると、夜10時前に眠ることはほとんどできないという結果が出ているそうです。

夕寝がなくなりお昼寝の回数が1日2回の朝寝と昼寝だけになるのが生後9か月頃です。

生後9か月を過ぎて夕寝がなくなった赤ちゃんのお昼寝は、昼食後から3時頃までにして、早く寝かしるようにしましょう。

 お風呂の時間と温度

夕方、体温が下がってくると体が眠りにつきやすい状態になります。寝る直前に熱いお風呂に入ってしまうとせっかく下がってきた体温を急激に上げてしまい、眠りの妨げになってしまいます。

寝る直前にお風呂に入るのであればぬるめのお風呂に、できれば少し余裕をもって早めに入浴をさせてあげて下さい。

赤ちゃんをお風呂に入れるのがパパの役目で、パパが帰ってきてからお風呂に入れると夜8時過ぎになってしまうというご家庭は、その習慣を続けていると必然的に赤ちゃんの寝る時間が遅くなってしまいます。

パパの帰りが遅いのならママが頑張って早めにお風呂に入れてあげるか、ママが負担でどうしてもパパに入れてもらいたいのであれば、思い切ってお風呂の時間を朝にするように時間を調整した方が良さそうです。

入眠儀式

寝る前の段取りを決めて、それを毎日同じように繰り返すことで赤ちゃんにもこの後は、眠る時間だということがわかるようになってきます。

お風呂に入って、着替えをして、おっぱいやミルクを飲んで、布団に入って絵本を読んでから就寝するなど、おやすみ前のプランを作っておきましょう。

大好きなおもちゃやぬいぐるみにおやすみなさいを言ってから眠るといったこともいいですね☆

18か月~48か月までも乳幼児の持つ睡眠の問題に対して介入の有効性を調べた研究では、就寝前の行動(入浴・マッサージ・子守唄や抱っこなど静かな関り・消灯)を習慣化させるための介入を行った結果、乳幼児の寝つきの困難さや夜間の中途覚醒、睡眠時間の短さなどの睡眠問題が減少しました。さらに、母親の睡眠状況やストレスが改善されたということも報告されています。

入眠前の行動の習慣化は、とても大切なのでやってみて下さいね(*^^*)

4、地震による停電を経験して

余談ですが、先日2018年9月6日に北海道胆振東部地震で我が家も停電が二日半ほど続きました。その頃の日の入りの時間が夜6時頃でしたから、夕方5時過ぎから薄暗くなってきて6時には懐中電灯なしでは真っ暗な状態。夕方5時までに夕食を済ませて、すぐに就寝準備。6時の日没とともに子供たちと布団に入りました。

真っ暗な中、少し布団に入っておしゃべりしたりもしていましたが、3歳と5歳の息子たちと避難のためうちに来ていた5歳と8歳の姪っ子たちもみんな7時までには寝つきましたよ。日頃から7時に寝るという習慣がなくても電気が使えなくて、暗くなるとちゃーんと眠れるんだなと実感しました。

現実には難しいですが、日の出と共に起きて、日の入りと共に就寝するといった、原始時代的な生活が一番生き物として自然で健康的な生活ではないかと思います。

さくら
赤ちゃんにはできるだけ、自然に近いリズムで生活させてあげたいものですね。

まとめ

寝かしつける時間が遅いと睡眠時間が減って、睡眠不足になってしまいますね。その遅寝の習慣が続くと、子供の心身へ悪影響を及ぼします。早寝の習慣は、基本的な生活習慣が身につく赤ちゃんの頃からつけてあげることが大切です。

遅寝が習慣になっていると、後からその習慣を正すことは大変です。赤ちゃんのうちだったらお母さんが少し頑張れば、比較的簡単に早寝早起きの習慣を身に着けることができます。

乳幼児期の理想的な就寝時間は7時から8時です。年齢ごとの理想的な就寝時間に合わせて早めに布団に入って、ふれあいタイムをしてから寝かしつけするように心がけましょう。

まずは、赤ちゃんを7時までには起こして朝日を浴びさせて体内時計をリセット!そして午前中のうちに外にでて活動的に過ごしましょう。就寝前の入眠儀式も忘れずに(*^^)v

参考文献:子どもの睡眠 眠りは脳と心の栄養 神山淳 著、0歳からのネンネトレーニング 赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド 清水悦子、乳幼児期における睡眠と発達との関連 奥 村 明 美 2016年3月 博士学位論文

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